COLUMNコラム
近年、多くの企業がSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを進めています。社会や経済、政治参画における差別や不平等をなくし、すべての人の意見が反映される政治や社会の実現を目指すことは、障がい者の不平等是正にもつながるでしょう。
しかし、「自社の事業とどのようにつなげればいいか分からない」「自社の取り組みをなかなか知ってもらう機会がない」といった課題を感じる企業も少なくありません。
事業や自社に関係する“人”という観点からSDGsを考えると事業発展との関連性が見えることもあります。ここでは、障がい者福祉とグローバル社会をつなぐ障がい者スポーツの魅力についてお伝えしていきます。
障がい者スポーツとは、障がいがあってもスポーツ活動ができるよう、その障がいの程度に応じて競技の規制等を変更し、独自のルールを設けて工夫されたスポーツのことを指します。
文部科学省では、スポーツ基本法にもとづき、年齢や性別、障がい等を問わず、広く人々が、関心、適性等に応じてスポーツに参画することができる環境を整備することを政策課題として推し進めています。
現在、パラスポーツとも呼称される障がい者スポーツには数多くの競技が存在します。車いすバスケットやラグビー、テニス・ボッチャ・ブラインドサッカーなどがその代表でしょう。
よく似た言葉として挙げられるものに、ユニバーサルスポーツがあります。ユニバーサルスポーツとは、障がいの有無や年齢、国籍などにかかわらず誰でも参加可能なスポーツを指します。
障がい者スポーツにも国際大会があることをご存じでしょうか。代表的な大会にはパラリンピックとデフリンピックがありますが、その違いを紹介します。
パラリンピックとデフリンピックの違いは、参加できる方の条件が異なる点にあります。パラリンピックの参加対象となるのは、主に身体障がい者です。そのため、パラリンピックには聴覚障がい者が対象の競技種目は存在しません。そこで聴覚障がい者でも参加できるためのオリンピックとして、デフリンピックが開催されるようになりました。当社では、2025年デフリンピックに向けて、大会エンブレム作成などをお手伝いしています。
パラスポーツにおけるスポーツの種類はさまざまです。それぞれ視覚障がい者、聴覚障がい者、身体障がい者のほか、知的障がい者と分けられています。しかしながら、全部が健常者のスポーツの修正版ではなく、障がい者のために考案された独自のスポーツもいくつか存在します。
車いすを用いた競技の中でも、特に国内ではラグビー・バスケットボールの人気が高いです。下肢に障がいのある選手が、競技用車いすを巧みに操作しながらプレーする姿は勇ましく、車いすバスケ日本代表が世界大会で準優勝した姿はまだ記憶に新しいでしょう。
車椅子バスケでは、「ダブルドリブルはなし」「ボールを持った状態で車いすを3回漕ぐとトラべリングになる」など特徴的なルール以外の大半は、一般のバスケットボールと変わりません。
また、車いすラグビーは、パラリンピック競技で唯一車いす同士がぶつかるタックルが認められている点が特徴的です。ラグビーもバスケも双方、選手にはそれぞれ障がいのレベルに応じて分けられた持ち点が与えられ、障がいの重い選手も活躍できるシステムになっています。
ブラインドサッカーは、フットサルをもとにルールが考案されたスポーツで、視覚を完全に閉じた状態でプレーします。 ゴールキーパー以外が全盲の選手で、アイマスクを装着し、音の出るボールを用いてプレーします。アイマスクを着用したGK(ゴールキーパー)1人とフィールドプレイヤー4人の1チーム5人で戦います。
通常、情報の8割は視覚から得るといわれています。しかし、ブラインドサッカーは視覚以外の感覚を研ぎ澄ませておこなうスポーツなので仲間同士の連携が特に重要となります。
聴覚障がい者によるバスケットボールをデフバスケットボールといいます。デフバスケットボールには、競技中の仲間が⾛り回る⾜⾳、ドリブルでボールが跳ねる⾳、味⽅や監督の声、観客の応援の⾳が聴こえにくいなどの特徴があります。デフバスケットボールに特別なルールはありませんが、審判やテーブルオフィシャルのブザーの音が鳴ると同時に目立った旗の色を振って知らせてもらうことで、情報を共有するといった特別な措置をとっています。
公益財団法人日本パラスポーツ協会 (JPSA)は、「2030年ビジョン」と題して下記の6つの目標を掲げています。
少子高齢化やグローバル化が進む中で、自治体や企業においてもパラスポーツの振興を通じた共生社会とその実現の取り組みが期待されています。
TSP太陽株式会社は、長年培った運営データをもとにした、独自の動員算定シミュレーションシステムを有し、事業計画の策定から会場運営、集客力を高めるイベントの立案・デザイン・実行まで、一気通貫したご提案しています。具体的な活用事例を3つ紹介します。
味の素スタジアム・都立武蔵野の森公園特設コースにて、区市町内の中学校から選抜された2年生チームによる区市町対抗駅伝競走が開催されました。
弊社は会場の設計・設営・警備・運営・進行・実況中継・計測業務のお手伝いをしました。
前年は、震災の影響で中止になり、2年越しでの開催となりました。当日は少し気温が低かったのですが、穏やかな晴天に恵まれました。東京都とTSP太陽の運営、施工スタッフをあわせると1,000人近いスタッフが駅伝大会を運営しました。
広い駐車場に、周囲を観客席で囲まれたコロシアム型トラックと観客席との間にリターンロードも設けたレイアウトの中で、「都市型」でかつ「劇場型」のドリフト・エンターテイメント・ショーがセントレア空港臨時駐車場で開催されました。
弊社は、会場設計からセッティング施工までお手伝いをしました。
「D1 CHAMPIONS」が中部国際空港セントレア臨時駐車場内D1特設会場にて初開催。国内では6年ぶりとなるナイトレース、且つ台風という悪天候も重なった中で白熱した見ごたえのあるレースでした。台風という悪天候の中での現場作業もありましたが、それらの苦労も吹き飛ぶほどのレース展開となりました。
埼玉スタジアム2002にて開催されたサッカー興行では、運営計画からセレモニー計画、サイン計画・会場計画・動線計画まで、安全安心快適を基本に課題の分析を徹底的に行いました。その結果、リスクを事前に把握し、早期に対処することで、リスクの極小化を実現しています。弊社は、起案・企画から施工までを一括で携わることによりこれらを可能としています。
イベントを企画するには、たくさんの労力を費やすことになります。当日の人員や動線など、実際にイベントをやってみないと分からないところが頻繁に発生するでしょう。TSP太陽では企画から運営まで、大小さまざまな規模のイベントにも対応できます。先ほどご紹介した事例以外にも、多くの障害者スポーツ大会の運営実績がございますので、もしお困りごとがございましたら、当社へお気軽にご相談ください。