PROJECT実績紹介
モネ&フレンズ・アライブ 東京展
モネ&フレンズ・アライブ 東京展
(2024年7月12日~9月29月 日本橋三井ホール)
2024年7月12日~9月29日に、東京の日本橋三井ホールにて、モネ&フレンズ・アライブ東京展実行委員会主催・三井不動産株式会社・COREDO室町の特別協力の元、「モネ&フレンズ・アライブ 東京展」が開催された。
世界を魅了した没入型展覧会「モネ&フレンズ・アライブ」は、「フランス印象派」の世界を冒険することができる体験型の展示イベント。日本初上陸となる本展の制作・プロデュースを手がけたのは、 オーストラリアのグランデ・エクスペリエンセズ。日本各地で開催され、好評を博した「ゴッホ・アライブ」を制作したチームだ。
「ゴッホ・アライブ」東京展の運営業務等を担当した当社だが、「モネ&フレンズ・アライブ」東京展では、新たな挑戦として実行委員会の一員として参画。実行委員会として ビジネスプロデュースや会場運営、展示物の一部の制作協力を行った。東京展の開催場所となった「日本橋三井ホール」と展示の橋渡しとなるようなオリジナルのインスタレーションを設置。これはモネの代名詞として日本でも広く親しまれている「睡蓮」をモチーフとした作品だ。デジタル技術を用いて蓮の池を俯瞰で眺めたような体験ができる壁面型のインスタレーションで、会場と展示の一体感を高めるだけではなく、来場したお客様の期待感を醸成する一助を担った。
アートイベントの制作・運営などの経験も豊富な当社だが、前述のインスタレーションなどデジタル技術を活用したオリジナルのアート制作も行っている。2023年には、空間演出を中心に、演出や体験をトータルに プロデュースするクリエイティブチーム 「ELEMENTS」を社内ブランドとして立ち上げ、イベントに新たな価値を提供している。ELEMENTSは、地域や土地が持つ個性・歴史・文化などを紐解き、クリエイティブの力で、人と地域のつながりを創造することを得意としている。ライトアップやイルミネーションのほかデジタルアートを活用した空間演出で、イベントの集客力アップを目指す。
同展では、会場と展示を繋ぐ取り組みとして「スーベニアカード」を配布した。
「展示を体験するだけではなく、観覧後も作品の余韻を楽しめるような仕掛けを作りたかったんです」と本イベントを担当したPDプロデュース事業部の岩田彰徳は語る。
観覧後に配布される「スーベニアカード」は、印象派の作品が描かれたカードで、3種類のAR体験が楽しめる。 スマホのケースに挟んだり、誰かに渡したくなるようなサイズ感だ。だが、ただのカードではなく、裏面のQRコードを読み込むことで、動画コンテンツを視聴できるようになっている。このコンテンツを通して、浮世絵などの江戸の文化といったジャポニズムが印象派に与えた影響を知ることができる。ただ展示を体験して終わりではなく、なぜ「日本橋」という場所で本展を開催しているのか、江戸時代当時に日本の中心だったこの場所で開催に至るまでのストーリーを紐解くことで体験価値を高めた。
「前売り券の売り上げも好調でイベントの注目度の高さを感じます」(岩田)とコメントするように、同展は「ゴッホ・アライブ」と同様に多くのお客様に足を運んでいただいた。「オリジナルのインスタレーションの設置やスーベニアカードの配布といった実験的施策にも チャレンジできました 」(同)とメディアからの注目度も高いイベントでの新たな取り組みに手ごたえを感じている。
イマーシブな体験をできる場所を制作するだけではなく、今後はさらにアート分野にも注力し「ELEMENTS」独自のアートイベントや、胴元としての興行も視野に入れている。